旬なうちにアップしようと思っていたのに、
すっかり遅くなってしまいました。(–;
10/31(木)は、年休を消化してサイクリングに行ってきました。
行き先は谷川岳の一ノ倉沢。
何年か前に、自転車は通行可能と知ってから、
ずーっと行きたかった場所です。
何となく、亡き父を感じるんですよね…。
山と油彩を愛した父。
父の描いた一ノ倉沢の印象が強くて。
先週末は、その父の三回忌でした。
月日が経つのは早いものですね。
今回、いろいろなタイミングが合って、
ようやく念願が叶いました。
気温は走り出しで12℃位。
20℃位まで上がる予報ですが、山はそれなりに冷えます。
こんなときに大活躍するのが、
RaphaのBREVET LONG SLEEVE WINDBLOCK JERSEY。
下は生足にビブショーツ、
ソックスはRxLのメリノウールです。
ルートは、R291を主軸に考えます。
我が家からは往復で130km程度でしょうか。
これでも、私にとっては過去最長級です。(^^;
さらに単独行ということもあり、荷物が膨れます。
防寒具の他に、輪行袋や充電グッズなど…。
オルトリーブのサドルバッグLに加え、
トピークのトップチューブバッグも装備。
家を出るのは9時過ぎになってしまいました。
まあ、平均20km/h程度で進めれば、7時間。
暗くなる前には帰ってこれるでしょう。
さあ、出発!
重くなったHUEZ号に体を慣らしているうちに
あっという間に渋川。
沼田までの区間は、交通量が多いので、
利根川左岸の方が走りやすいです。
大正橋を渡ってK255(下久屋渋川線)へ。
ここは、撮り鉄だった小中学生の頃、
BSロードマンで足しげく通った道です。
当時の記憶が次々に蘇ってくるのが、何とも不思議な感じ。
普段クルマで通っても、そんな風にはなりません。
やっぱり、当時と同じ自転車で…となると、
包まれる空気感も同じになるのでしょうね。
感慨にふけりながら、敷島~津久田を過ぎ、棚下地区へ。
撮り鉄時代はこの辺りを目的地とすることが多かったです。
懐かしさはピークに達しますが、先を急ぎます。
ダイナミックな風景が広がります。
道幅が狭く、クルマではあまり来たくない道ですが、
自転車はスイスイ。
綾戸ダムを過ぎ、
長閑な昭和村の集落を駆け抜け、
君河原橋~戸鹿野橋と繋いで、
ようやく利根川右岸のR291(R17)へ復帰。
平日ということもあり、やはりトラックが多いです。
でも、この辺りは道幅も広いので大丈夫。
新鷺石橋を渡ると、交通量はグッと減りますし。
R291~K61(沼田水上線)と繋いでいきます。
沼田から上牧あたりまでは平坦。
脚も坦々と回ります。
上牧の公衆トイレでようやく小休止。
ここはスキー帰りに良く寄ったっけ…。
少し進むと、谷川岳がくっきり見えていました。
ここで右に折れて小日向方面へ。
再び利根川左岸を進みます。
この辺りも、撮り鉄ポイント。
中学時代、ロードマンでも一度来たことがあります。
この道沿いに母方の実家がありまして。
今は住む人がいないのですが、建物はそのまま。
ここでもしばし懐かしさに浸りました。
水上駅前を過ぎ、SL転車台広場に寄ってみました。
D51独り占め。
このまま、利根川左岸を行きたかったのですが、
消雪設備工事で全面通行止め。
鹿野沢橋を渡って右岸のR291へ。
紅葉見物の他県ナンバーが増えてきています。
この辺りから上り坂が増えてくる中、
工事信号で片側交互通行の区間もあるので
遅い自転車は気を使います。
でもまぁ、こんなときに無理なすり抜けなどをせずに、
周りのクルマと動きを合わせていれば、
クルマの方もジェントルに接してくれる気がします。
大穴スキー場を過ぎ、湯檜曽を過ぎると、
上り基調が徐々に強まっていきます。
この辺りで、ローディーと3人ほどすれ違って挨拶。
みなさん、一ノ倉沢帰りだったのかな。
土合駅を過ぎると、いよいよ激坂に。
スノーシェルターの付いたハイライト的な区間で
またもや工事信号ストップ。
片側交互通行なのでプレッシャーがかかります。
青信号のうちになんとか通過したい!
ハァハァと上っていくと、見かねた誘導員さんが
フェンスをどかして車道外側に逃がしてくれました。(^^;;
…というわけで、
無事に谷川岳のロープウェイ乗り場に到着。
一般車両で進めるのはここまで。
写真を撮っていると 遠くの方から
「自転車は上まで行けますからね~!」 と。
係員さんが、腕を大きくマルにしてくれていました。
ウェルカムなムードでうれしくなります。
さあ、態勢を整えて、いざ、一ノ倉沢へ!
序盤は激坂。しかも落ち葉が多いので慎重になります。
でも、500mも進めばほぼ平坦。
前回ここに来たのは、もう何十年も昔のこと。
その時はクルマ。
免許取り立てだったので、記憶も鮮明です。
でも、こんなに狭かったっけ…。
ハイカーがポツポツ…、いや、大集団でいたりします。
時おり「自転車すごいねー」という声が聞こえてきて
気恥ずかしくなったり。
逆に、「なぜ自転車が? 」 のような目で見られたり。
声掛けや挨拶をしながらゆっくり進んでいきます。
やがて、突然視界が開けてマチガ沢に到着。
絶景に、思わず「うわー」と声がもれました。
しばらく眺めてから、先へ。
もう目的地はすぐそこです。
余韻に浸りながら、ゆっくり進みます。
左カーブを曲がり、紅葉が鮮やかさを増したなと思ったら、
その上には、岩壁がそびえたっていました。
ついに一ノ倉沢に到着。
あまりの神々しさに、息を呑みました。
ベンチに腰掛け、持参したおにぎりをいただきました。
一ノ倉沢はいま目の前にあるのに、
現実感がないというか、
まるで絵でも見ているかのような変な感じ。
やっぱり、特別な場所のようです。
来て良かった。
振り返れば、対面には朝日岳。
そちらも急峻な沢が見えてなかなかの迫力です。
この山を越えた向こう側が、父のアトリエがある藤原地区。
さて、景色は十分、目に焼き付けました。
ウインドブレーカーとレッグウォーマーを着け、
一ノ倉沢を後にします。
時刻は13時ちょうどくらいだったかな。
相変わらずハイカーが多くて、小学生高学年の団体も。
慎重に、声掛けしながら下っていくと、
あっという間にロープウェイ乗り場。
ゲート脇の係員さんにお礼の挨拶。
帰路は来た道をそのまま戻ります。
地味に向かい風。
いまいちペースが上がらないものの、下り基調は楽です。
さらに、帰り道は近く感じるものですね。
家に着いたのは、16時ちょっと過ぎだったかな。
休憩込みで7時間。何となく…の想定通りでしたね。
実は、出発早々から、RDの調子が気になっていました。
ケーブル交換のときに調整はバッチリしたはずなのに、
ギヤが音鳴りしたり、シフトがスパッと決まらなかったり。
信号待ちのたびにケーブルを張ったり緩めたり…でしたが、
帰りの利根川CRで、ようやくピンときました。
「ハンガーの緩み」です。
張りの調整によらず、良くなったり悪くなったり。
これはKRYPTON号でも経験済。
帰宅後に確認すると、案の定、少し緩んでいました。
で、緩み止めを塗って締め直したところ、
その後のライドでは、シフトは完璧!
納車された時に確認しておけば良かったですね…。
さてさて、未踏の138 kmでしたが、
今回、あっけなくクリアできました。
変な痛みも出なかったし、脚もまだ残っている感じ。
ちょっと自信になりました。
クライミングバイクのHUEZ号、
雑誌などでは「ピーキー」的な評価が目立ちます。
ロングライドは苦手なのだろうなと、
購入前は想像していました。
でも、望郷ライン・センチュリーライド、
そして、今回の一ノ倉沢ライドを通じて、
私が感じたことは、
ロングライドも大得意じゃん!?
すっごく嬉しくなりました。
徐々に、距離も延ばしていきたいと思います。
そして、いつか、ブルベに出られるかな…。