第10回榛名山ヒルクライムin高崎(ハルヒル)に参加してきました。思い出しながらレポートしたいと思います。
前日
受付
例年であれば、機材チェックと最終調整を兼ねて自走で向かうところですが、残念ながら雨天。テレビの天気予報でも、「いつ降るのか、いつ止むのか、読みにくい空模様」と言っているので、X-TRAIL号で行くことにしました。
下山荷物には、ウォーマー類に加え、レインウェアやツールボトルなどを入れました。ちなみに、前回の記事で、ツールボトルは690 gと書いていましたが、量り直したら720 gもありました。
10時ちょっと過ぎに榛名体育館に到着。駐車場には、すでに結構な数のクルマがありましたが、受付会場はガラガラでした。
受付と下山荷物預けを済ませてたら、すぐにナンバーカードから金券を切り離して、出展ブースを物色します。
OGK KABUTOが出展していたのは、私にとってはラッキーでした。
ヘルメットの買い替え候補No.1のAERO-R2が展示されていましたので、しっかりサイズチェックしてみました。私の頭のサイズは57.5 cm。サイズ表通りのS/M(55-58 cm)でジャストでした。サイクルキャップやHaloヘッドバンドを着ける程度の余裕はある感じ。厳寒期、暖かいキャップを着けると厳しいかもしれませんが、最近は着けずに凌げることの方が多いから大丈夫でしょう。逆に、それを考慮してL/XL(59-61 cm)にあげてしまうとブカブカ。これでは、厳寒期以外のフィット感を犠牲にすることになってしまいます。ちなみに、発売時期は「7月下旬かな…」とのことでした。
金券の使い道は、安定のRxLでランニングソックス「WILD PAPER JP-1000」を購入。
このオレンジは好きなカラーですが、廃盤になってしまうようです。
30分ほどで用事は済んで、帰宅。
機材準備
重いツールボトルは下山荷物に入れることにしたので、そうとなれば、できる限りの軽量化を行います。
- ベル(KNOG Oi)の取り外し
- オルトリーブのサドルバッグ用アタッチメントの取り外し
- シートポスト側ボトルケージの取り外し
- レックマウントからガーミン純正のアウトフロントマウント(旧型)へ交換
- ミラーを外すついでに、SUPAKAZのアルミ製バーエンドプラグから、DEDAのプラスチック製(手持ちで最も軽かった)へ交換
これで重量測定すると、7.068 kgでした。
サイコンやボトルは含んでいませんが、AlterLock(公称値:約50 g)は付けたままです。もうひと頑張りすれば、6 kg台になれますね。「LOOK KEO BLADE CARBON CERAMIC Ti」とか、ステム一体型のハンドルバーとか、いいなぁ…。
というわけで、X-TRAIL号への積み込みも完了して、後は明日を待つのみ。
そう、当日は自走での現地入りはやめました。スタート前までに機材トラブルがあったとしても、駐車場まで戻れば大抵のことに対応できる、というのは強味です。
ウェアなどの準備も早々に終わったので、夜は早く寝ようと思っていたのですが、前日に仕事でイヤなことがあったせいか、色々と頭の中で渦巻いていて眠れず。。。
当日
会場入り
アラームで3時に起床。睡眠時間が短い上に、疲れる夢を見ていたのでクソ眠い朝となりました。
まさかの雨模様。音を立てて本降りの様相を呈しています。まだ真っ暗な中で本降りの雨というのは、不安感しかないですよね。群馬テレビの「ミッドナイトウェザー」をつけ、スマホの雨雲レーダーやTwitterのタイムラインをチェックしながら準備を進めます。朝食を摂って、コーヒーを飲んで、トイレでの軽量化は、まあまあ順調。
4:45くらいに出発して、西毛広幹道で向かいます。
雨は降り続けていますが、空が明るくなってくれば、気分も上がってきますね。
R406は既に流れが悪くなっていましたが、5:05に駐車場(日本精工)に到着。雨がいくらか弱まったところで、機材の準備。
それがほぼ完了したところで、また強まってきたり。X-TRAILはテールゲートがコンパクトなので、雨宿りはしにくいですね。
雨なので、身体の方も準備。イナーメのアップオイルと、レインジェルを脚と腕に塗り込みます。
そうこうしているうちに6時。偶数番号は6:10までに入場チェックを受けて欲しいとのことなので、会場へ向かうことにしました。雨は降り続いているので、チームジャージ上下の上にウインドブレーカーだけ着用。気温は15℃くらいだったのかな。アップオイル+レインジェルのおかげか、寒さを感じずに済みました。会場までの数分間は、色々なペダリングで足首の違和感を取ることに専念。私の場合は、アップよりもこれが大事です。
入場チェックは一発OK!イエローのゴムバンドをもらって手首にはめました。ソックスもイエローなので、良いコーディネート。(笑)
会場は、まだガラガラ。第6ウェーブの前から3列目にHUEZ号を置きました。
トイレの待ちも一切なくて、スムーズそのものでした。
我が自転車クラブからの参加メンバーも、私を含めて二人だけという寂しい状況。せっかくなので合流してお喋りしていると、すぐに待機場所への移動開始となりました。
移動中、流れでウェーブ先頭になってしまいました。
赤城では一度ありましたが、ハルヒルでは初。スタートまでの僅かな時間、クリアな前方の景色を堪能しておきました。(笑)
今回の目標
ここで今回の目標をおさらいしておきます。自己ベストの更新は、これまでの試走の感じでは、かなり厳しい状況。6回の試走のベストは1:00:50なので、本番では何とか60分を切りたいところです。
レース
さぁ、号砲が鳴ってスタートです!先頭の気持ち良い景色は一瞬でおしまい。すぐに、ポツ、ポツ…ゴーっとパスされていきます。
スタート直後はアドレナリンが出ています。それに任せて飛ばすと即、終了になってしまうので、冷静にパワー値を見ながら進みました。幸いにも、先頭からのスタートだったので、後ろからはトレインがバンバン上がってきます。平坦では、しっかり乗せていただきました。斜度が大きくなるところで頑張らない、というのも試走で掴んだ通りに冷静に。全般を通じて、マイペースを冷静にキープできたような気がします。
最後の九十九折には、60分切りの望みを諦めない程度のタイムで入れたのかな。というか、残りの距離とスピードから、ゴールタイムを予測しようとしたのですが、できなかったのですね。少しでもスピードを落とさないように進んでいきます。しかし、いよいよ男根岩の辺りまで来ると、かなり厳しいかも!?となり、そこから出し切りモードへ!
ゴール!Edgeのラップタイムは…、1:00:11。目標達成ならず…っぽい。
急いで下山荷物を受け取って待機列に直行しました。
さて、速報サービスで確認してみます。
公式タイムも同じ、1:00:11でした。あ~あ、あと11秒ですか。残念無念。2018年の赤城以来、こんなのが多い気がします。
車載動画
レース本番をGoPro HERO5 Blackで撮影した車載動画です。
GPXデータのオーバーレイにはGarmin VERB Editを使っているのですが、「G-Metrix同期」がスクリプトエラーになってしまい、動画とGPXデータのタイミングを合わせるのに難儀しました。誤差0.5秒程度まで追い込みましたが、スライダーでの調整では、これが限界です。
スクリプトエラーは、Google Map APIのIEサポート終了に起因するもののようですが、Garminはアップデートしてくれるのでしょうか…。
下山
下山は第2ウェーブとなりました。虫よけスプレーをシューっとしてから、レッグウォーマー、アームウォーマー、ネックウォーマーと、ウインドブレーカーを着けて、グローブもフルフィンガーに交換しました。指先に滑り止めの付いたグローブは、ブレーキ操作がより安心なので。
下山グループは、適度な間隔とラインをキープしてくれていて、良い感じでした。沿道の住民が手を振ってくれるの、もう慣れていたはずですが、3年ぶりとなると感動もひとしお。本当にありがたいものですね。
完走証の裏には、特別賞の印字はありませんでした。
撤収
完走証ももらったし、ブースは昨日チェックしたし…で、即、撤収です。
ドロドロになったHUEZ号をきれいにしてからX-TRAIL号に積み込んで、西毛広幹道でサクッと帰宅。
振り返り
さて、レースの内容について振り返ってみたいと思います。まずは、平均パワーの比較です。
■2018年
05/20 0h58m37s / 217W (NP:222W) (本番:PR)
■2019年
02/26 1h03m33s / 201W (NP:205W)
03/05 1h04m26s / 201W (NP:205W)
03/27 1h03m48s / 203W (NP:210W) (工事信号1m30s)
04/13 1h01m28s / 205W (NP:212W)
04/20 1h02m14s / 203W (NP:213W) (工事信号2m10s)
04/28 1h03m01s / 208W (NP:214W)
05/02 1h02m11s / 211W (NP:217W)
05/05 0h59m16s / 216W (NP:221W)
05/19 0h58m42s / 212W (NP:217W) (本番)
■2020年
02/24 1h02m57s / 208W (NP:213W)
03/21 1h04m43s / 199W (NP:204W)
■2021年
03/29 1h04m48s / 206W (NP:213W) (工事信号55s)
04/10 1h03m41s / 210W (NP:217W) (工事信号32s)
■2022年
03/25 1h04m32s / 208W (NP:211W)
04/10 1h03m19s / 210W (NP:213W)
04/23 1h03m08s / 208W (NP:212W)
05/02 1h04m15s / 204W (NP:207W)
05/05 1h04m56s / 204W (NP:207W)
05/15 1h00m50s / 220W (NP:223W)
05/22 1h00m11s / 221W (NP:224W) ←今回(本番)
今シーズンのベストは更新できたのですが、今年の目標「60分切り」には11秒及ばず。
前回(6回目)の試走時、やけにパワー値が上がっていて気持ち悪かったのですが、今回はさらに1W上回ってきました。前回試走時のパワーは、まぐれではなかったのですね。
6回目からパワーがガクッと上がった要因は、ずばり「疲労抜き」です。試走5回目までは、脚にランなどによる疲労が溜まったままで臨んでいたのですが、6回目では、しっかり疲労抜きを行っていたのです。本番でも、6回目と同様に臨んだ結果、良い結果が同様に得られました。良いピーキングが実感できたのは、貴重な経験でした。
パワー値だけを見れば、2018年のPR時よりも出ていますが、機材が違うので単純な比較はできませんね…。2019年までは、KRYPTON号(ARGON18 KRYPTON)、2020年以降はHUEZ号(LOOK 785 HUEZ RS)です。パワーメーターは同じ4iiii PRECISIONですが、個体が違うので。なお、乗り手(私)の体重は、殆ど変わってないはずです。
同じ機材の中(2020年以降)で比較した場合に、今年が一番パワーが出ているというのは、ちょっと嬉しい結果でした。2020年、2021年はコロナ禍で思うように練習できなかったという背景もありましたが、この1年半、ほぼ毎日の朝ランが、少しでも今年の結果に繋がっていると信じたいところです。この先も、続けていきたいと思います。
HUEZ号の装備は元に戻して、ホイールもR-SYSからKSYRIUMに交換しました。おそらく9月頃に開催されるであろう赤城山ヒルクライム大会に向けて4ヶ月間、ベースからトレーニングを積み直しです。赤城山には2019年の本番以来、全く上っていないので、どうなることやら…。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。