すっかり遅くなってしまいましたが、ハルヒル前に投入した新シューズ、シマノ RC7 (SHIMANO SH-RC702)のインプレをアップしたいと思います。
私が買ったのはスタンダード(ノーマルラスト)の44サイズ、ブラックです。これまでのシマノ・シューズと同様のサイズ感だと思います。
シューズ遍歴
私のロード用シューズの遍歴は以下の通り、シマノ一筋です。今回、RC7の第一世代モデルから第三世代モデルに履き替えたことになります。
2012-08 : SH-R077
2015-05 : SH-R171
2017-06 : SH-RC700 (メーカーサイト)
2022-05 : SH-RC702 (メーカーサイト)
…と、振り返ってみて驚きましたが、SH-RC700は5年も履いていたんですね~。コロナ禍で外を走る機会がガクっと減ったので、買い替えのタイミングも延びましたね。
SH-RC702の特徴などは、メーカーサイトでどうぞ。
インプレ
前に履いていたモデルSH-RC700との比較をしながら、インプレしたいと思います。
重量
いつもの黄色クリートを装着して重量測定しました。
RC702の実測値は、左:319 g/右:320 g でした。
同じサイズのRC700で同様に実測した値は、左:299 g/右:300 g。
片足あたり、まさかの20 gの増量です。
カタログ値では42サイズで10 gの増量と認識していましたが、実測値では44サイズで20 gの増量。サイズの条件が違うとは言え、サバを読んでいる感が悲しいところです。
まあ、体感はできませんけど。
クロージャー
つま先側もBOAダイヤルに
RC700、RC702とも、BOAフィットシステムを採用しています。RC700はベルクロストラップとBOAダイヤルの組み合わせでしたが、RC702はBOAダイヤルが2つになりました。これは改良ポイント。
RC702は、RC700と同様にパワーゾーンシューレースガイドを備えています。これはシューレースのルーティングを変更することで前足部の締め付け具合を調節できるものです。
まずは、シューレースをループさせるパターンにしてみました。RC700では、よりタイトになる、こちらのパターンの方が良いと感じていました。
しかし、RC702ではダメ。2時間ほどのライドで、小指球側に痛みが出てしまいました。つま先側のBOAダイヤルを緩めてもダメだったのですが、ループさせないパターンに変えてみたところ、痛みが治まってくれました。
RC702は、BOAダイヤルが2つになったこともあり、このパワーゾーンシューレースガイドのセッティングによる感覚差がRC700より顕著に表れるように思えます。
BOAダイヤルはレベルダウン
BOAダイヤルは、RC700は両方向に微調整できるIP1でしたが、RC702は一方向のL6になりました。これは、個人的には改悪ポイント。IP1は緩める方向にも微調整できたのですが、L6はそれができないのです。このことは、買う前から承知済だったのですが、いざ履いてみると想像以上に厳しいものがありました。
特に、新シューズの履き始めでは、微調整をしまくると思いますが、L6のような一方向のダイヤルでは捗りません。締め付けすぎたらクイックリリースを解放して、やり直し。これを何度、繰り返したことでしょう…。
イライラが募って、RC702のBOAダイヤルをLi2に交換することも考えました。仮にダイヤルに互換性があるとしても、スペアキットは両足で約1万円もします。それなら、RC702はフリマサイトで処分してRC902を買っちゃうか…とか、本気で悩む日々が続きました。
そうこうしているうちに、数回のライドで固いアッパーも馴染んできて、BOAの締め付け具合も勘所を掴むことができました。喉元過ぎれば熱さを忘れるとは良く言ったもので、今ではもう一方向のL6でも、さほどストレスを感じずにライドできています。
つま先のゆとり
RC-702は、つま先部分の空間が広いデザイン。このおかげで、ライド中も足の指をある程度動かせるし窮屈感がありません。痛みや疲れの予防にも効果があるんじゃないかな。デザイン的には、RC-700はシマノにしてはシュっとしていましたが、RC-702は少々野暮ったさを感じてしまうかもしれませんね。
通気性
RC-702はソール内側に空気を流すチャネルが設けられています。つま先のインテークから取り込んだ空気が踵のアウトレットまで流れてくれるので、結構、涼しくて良いです。
まとめ
RC7の第一世代から第四世代への履き替えとなりましたが、変更ポイントは悲喜こもごもな結果となりました。でも、若干のネガティブはあったとしても、RC7はシマノの中でもバランスが取れた良いモデルだと思います。私が次に買い替えるとしても、最有力候補はまたRC7の次世代モデルになるのだろうな…と思います。
というわけで、RC7の次世代モデルに期待したいことを書いて終わりにしたいと思います。
まずはBOAダイヤル。RC7の第一世代モデルRC700では双方向でしたし、上位の最新モデルS-PHYRE RC902も双方向です。双方向性ダイヤルの方が良いことは紛れもない事実。RC7の次世代モデルでは、双方向ダイヤルに戻していただくことを熱望します!
重量も、もう少し頑張って欲しいですね。BOAダイヤルが多い分、不利なのかもしれませんが、下位のRC502よりも重いというのは悲しいものです。
あと、デザインというか、カラーリングも。これも、現状モデルでは、下位のRC502の方が、RC902にも通じるカッコ良さを感じてしまいます。RC7も、変なグラデーションはやめた方がいいんじゃないかな…。RC702のレッドが「アカハライモリ」に見えてしまうのは私だけでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。