Garmin ForeAthlete 745 (FA745)とランニングダイナミクスポッド (RDP)を用いてランニングを計測していますが、昨年(2022年)の11月頃からトラブルが発生しています。
事象
歩幅と上下動比のデータが正しく計測されなくなりました。
下の画像は、Garmin Connectでのアクティビティのグラフです。同じコースを同じように走ったときの物で、左は正常時、右は事象発生時です。四角で囲んだ部分のグラフが明らかに異常であることがお分かりいただけると思います。
正常時は、スタート直後から計測されています。グラフの変動も、実際のフォームの変動に連動しています。
事象発生時は、(上のグラフでは目立ちませんが、)スタートからしばらくの間、計測されないことがあります。グラフの変動も、極端な階段状になっており、実際のフォームとは全く連動していません。
試してみたこと
ソフトウェアアップデート
バージョンを確認してみましたが、FA745は10.40 (76f70fb)、RDPは2.40で最新。問題なしです。
RDPの電池交換
前回の電池交換から間もないですし、GCTバランスやパワーなどは問題なく計測されているし…で、電池の問題ではなさそうな気がしますが、念のために交換。その際、電池を外した状態でしばらく放置してみました。リセットのためです。
⇒事象は解消せず。
RDPの再ペアリング
いったんFA745からRDPを削除し、再ペアリングしてみました。
⇒事象は解消せず。
FA745のマスターリセット
色々な設定が初期化されてしまうので、できればやりたくなかったのですが、敢行。
⇒事象は解消せず。
自分でできることは、もうありません。
RDPの故障かもしれないから、買い直してみる?いやいや…。
Garminサポートへの問合せ
Garminサポートに問い合わせてみました。
スルーされたかな…と心配になりかけた4日後、メールで返信がありました。
・指摘した事象は、Garmin社でも同事象を確認済。
・現在、海外担当部署にて問題の再現を行い調査中。
・時計本体の問題ではなくソフトウェアの修正で改善する可能性が高い。
・調査にあたり、Garmin/debugフォルダを提供していただきたい。
…ということで、翌日の朝ランでサクッと事象を再現させ、ログを提供済です。
Garminサポート曰く、引き続き、提供したログを元に調査を行っていくとのことですが、時間がかかりそうな雰囲気。
ちなみに本事象はGarmin社のWebサイトにForerunner 255のトラブル情報として掲載済で、対応状況に進展があれば、こちらで案内するとのことです。
当社では以下のトラブルを確認しております。
トラブル情報(2022年9月9日):
一部のForeAthlete/Forerunnerシリーズとランニングダイナミクスポッドを用いたアクティビティの計測において、いくつかのトラブルが発生しております。
・歩幅が短く表示されてしまう
・平均歩幅(ASL)の数値異常
・上下動平均が0.1%と表示されるなどの数値異常
・歩幅および上下動比の数値異常
・歩幅および上下動比が計測されない該当機種:ForeAthlete245シリーズ、ForeAthlete945、Forerunner255シリーズ、Forerunner955シリーズ
【トラブル情報】一部のForeAthlete/Forerunnerシリーズとランニングダイナミクスポッドを用いた計測データの不具合に関して
2023/01/05現在、「現在担当部署にて鋭意調査、対応中です。」とのこと。
また、ForeAthlete 745は、まだ該当機種として記載されていません。
ちなみに、製品仕様より、RDPで計測されるのは以下6つのデータです。
・ピッチ
・地面接地時間
・地面接地時間バランス
・ストライド幅(歩幅)
・上下動
・上下動比
上に貼ったGarmin Connectのグラフを見る限り、これらのうち問題があるのは、歩幅と上下動比だけに見えます。さらに、上下動比は、上下動を歩幅で割って算出しているらしいので、事象の原因は歩幅の計測異常に集約されるのでは?と思えますよね。
ランのスピードアップに向けて歩幅を広げていきたい!と考えていた矢先だったので、今回のトラブル事象には困ってしまいます。早く治して欲しいなぁ…。
HRM-PROであれば問題ないのかな…というのも気になるところですね。
何か動きがあれば、このブログでも続報したいと思います。
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