突発性難聴になりまして

 文字通りですが、ある日突然、突発性難聴になりました。

 今はおかげさまで完治しており、自転車もリハビリに励んでおります。このコロナ禍でストレスが増している中、誰しもが発症のリスクが高まっていると思います。参考になれば…と、発症からの過程をメモっておきます。

経緯

20200603(水) 発症当日

 朝から、なぜか空気が非常に重い感じ。思えば、これが異変の始まりだったのかもしれません。「頭痛ーる」を見る限りでは気圧低下の兆候はないものの、少し頭痛も出てきたので市販の頭痛薬を服用。

 昼休みの20分仮眠が日課。この日は在宅テレワークでしたが、いつものように仮眠を取り、目が覚めたときには、左耳がおかしくなっていました。キーンという耳鳴り、プールで水が入ってしまったかのような詰まった感じ、軽いけど目眩も。耳抜きをしても全く太刀打ちできません。左耳は全く聞こえないということはないのですが、耳鳴りのせいか聴こえにくくなっていました。あと、入ってくる音が、頭の中でギャンギャン響く。こんなことは、生まれて初めてでした。

 そのときはまだ、今日の天気痛はひどいなぁ…程度にしか考えていませんでした。午後のテレワークではSkype会議もありましたが、ヘッドセットのボリュームを調整すれば、会話にも参加できました。テレワーク終了後は、いつものようにZwiftも。さすがに、体調が良くないのは分かっていたので、1.5倍程度のグループライドです。軽い運動でもすれば治っちゃうかも…なんて淡い期待をいだいていたのですが、それはありませんでした。

 夜になっても、症状は変わりません。夕食中は、テレビの音や家族の会話が頭の中でギャンギャン響いて耐えられません。自分が顔を歪めるのを見て妻が、明日は休んで耳鼻科に行くようにと言ってくれるのですが、寝れば治るかも…なんて答えて、その日は早寝しました。

20200604(木) 発症2日目

 早く寝たので、未明に覚醒。寝れば治るかな…という期待は叶いませんでした。静かな寝床で、横になっている分には自覚症状も殆どないのですが、起き上がれば耳鳴りが始まり、トイレで水を流せば、その音が頭にギャンギャン響きます。耳が詰まった感じも変わらず。。。

 これはただ事ではないと、ようやく自覚しました。ネットで症状を調べてみると、どうも「突発性難聴」の可能性が高そう。そして、そうだとすれば、早く病院に行くことが治療の重要なポイントらしい。…と。耳鼻咽喉科に行ってみることにしました。

 テレワークで朝の会議に出席してから、最寄りの耳鼻咽喉科へ。視診では問題ないとのことで、聴力検査。普通に音が出るタイプと骨伝導タイプの2種類での検査です。やはり左耳は、かなり聞き取りにくい感じ。骨伝導で左から音を入力しているに、右の耳から聞こえたりも…。

 先生の診断結果は、やはり「突発性難聴」でした。特に、低音がやられているとのこと。3割の人は完治するけど、3割は改善にとどまり、残りの3割は全く治らない…と、なかなかショッキングな事実も教えていただきました。治療はステロイド剤の投薬で、1週間後に再受診となりました。ステロイド剤の副作用で免疫力が落ちるので、運動などで負荷をかけるのは避けた方がいいし、人混みにも出ない方が良いとのこと。

 帰宅して、冷静に考えます。静かな部屋で独りで仕事をする分には大丈夫なかもしれませんが、自分の仕事柄、そんな訳にもいきません。チームのメンバーには指示を出さないといけませんし、ユーザーからいつ電話がかかってくるかも分かりません。明日から数日間を目処に、休暇を取ることにしました。理解のある上司で助かりました。

 会社の自転車クラブの先輩に、突発性難聴の経験者が2人もいることが分かりました。2人とも完治はしていないらしく、聴力が若干下がったままだったり、時おり耳鳴りが出たりしているようです。やはり、改善の3割が平均なのでしょう。自分も完治は難しいのかもしれないと、ようやく実感がわいてきて悲観的になりかけました。でも、こんな時に同じ体験をした人が身近にいてくれると、とても心強いものです。

 耳の調子が悪くても、ご飯をおいしくいただけるのは幸せなことでした。今日の日中までは音がギャンギャン響く感じが非常に辛かったのですが、幸いなことに少し治まってきていました。響く音の種類が絞られてきた感じでしょうか。PCのポーンというアラート音や、水を流す音がダメですが、人の話し声は苦にならなくなってきました。
音域・音色・音量はもちろん、鳴り方(シンセ用語で言うエンベロープ(ADSR))にも依存するようでした。

 しかし、頭に響く症状が治まってきた一方で、聴力の低下をはっきり自覚できるようになってきていました。ヘッドセットをしていると、左ユニットが壊れたかのような錯覚を覚えました。耳鳴りは依然としてありましたが、発症時のキーンから、ガーに変化した感じ。新たに気付いた現象もありました。左から聞こえる高音だけが Delay がかる感じ。まさに、パンニング・ディレイ。片耳ずつ音を聞くと、左耳は、小さな安物AMラジオの音が遠くで鳴っているかのような音。

 突発性難聴は、有毛細胞が傷つくことが原因とされていますが、自分の感覚的には耳がバグったような感じ。このままでは辛い、回復したいと、強く思うようになってきました。

20200605(金) 発症3日目

 昨晩も中途覚醒して全然眠れなかったのですが、ステロイド剤の副作用で眠れないかもと言われていたので、なるほどねーと。寝起きは特に調子が悪かったです。音が響くのは若干治まったものの、依然としてガーという感じの耳鳴りがするし、聴力の低下に関しては、昨日よりもさらに悪化してしまった感じ。朝食の時にも、何回か妻に聞き返してしまったり。失聴の可能性を考えると不安しかありませんでした。

 今日から会社は休み。ひたすら安静に過ごしました。PCは使わないので良いのですが、トイレに行く度に水の音が辛くて…。試しに AfterShokz に付属してきた耳栓をしてみたら具合が良かったです。

 音の聞こえ方は昨日と同様。本来、左から聞こえるべき音が、何らかの物に反射して右側から入ってくると、あたかも右から鳴っているような錯覚を覚える。もし、聴力が戻らなかったら、こういうのにも慣れないと日常生活に支障が出そうだなぁ…と実感。パンニング・ディレイ現象も同様。高音、しかもかなり狭い音域の不規則な倍音成分だけがそうなっているようでした。ほんと、バグっている感じ。

 この日の夜、突如として症状が改善するタイミングがありました。耳栓なしでも、トイレの水の音が殆ど気にならないようになったのです。耳が詰まった感じも、かなり治まっていました。寝床のスピーカーでアンビエントをかけ、正面から聴いてみましたが、ほぼセンターに定位していて感激!このまま、快方に向かうことを祈りつつ就寝。

20200606(土) 発症4日目

 昨晩の突然の改善傾向は、朝になっても維持されていました。この2日間、寝起きは症状が酷かったのですが、ひと安心です。音が響くのは概ね大丈夫になってきましたが、PCのアラート音は依然としてダメ。詰まった感じも少しですが残っています。耳鳴りは、ガーというのは治まり、時おり小さくキーンと鳴る程度。この程度の耳鳴りは普段から良くあることなので、そういう意味でも回復傾向なのかも。

20200607(日) 発症5日目

 空気がまた重い感じがして、発症した日を彷彿とさせました。しかし、耳の調子はかなり良くなってきました。耳に薄皮一枚張ったようなスッキリしない感じと、何かの拍子に音が響く程度。左右の聴力差については、違和感がなくなってきたのですが、実際に聴力が戻ってきたのか、それとも差があることに慣れてしまったのかは分かりません。ステロイド剤(プレドニン)は今日から2錠減って6錠になりました。昨日あたりから、目のかすみを感じていましたが、これもプレドニンの副作用かもしれません。

20200608(月) 発症6日目

 耳の調子はまずまず。あと薄い膜一枚程度…な感覚。音を聴くのもストレスがなくなってきたので、電子ピアノを小さな音で楽しんだり。恐る恐るヘッドホンでも弾いてみました、C3が右寄りに定位していて違和感を覚えました。左右を逆に着けてみれば左寄りになるかな…と期待してみたのですが、残念ながらほぼセンター。ということはやはり、左耳は聴力が落ちているのだと認識せざるを得ませんでした。悲しくなりました。

20200609(火) 発症7日目

 耳の調子はだいぶ良くなり、薄皮一枚な感じも治まりました。しかし、昨日、調子にのって少し動いたせいか、フラフラ感がありました。まぁ、目眩や立ちくらみのようなものではないので、しばらく安静にしていたせいかな…。

20200610(水) 発症8日目

 今日から仕事復帰することにしました。Skype会議では両耳ヘッドセットを使っているのですが、左の方が音が小さく、ユニットが故障したかのような違和感を覚えました。会話に支障があるほどではないのですが、聴力低下を自覚するシーンがあると、悲しい気分になります。

 仕事にも復帰したし…と、ローラー練も再開しました。もちろん、きわめて低い強度からのリハビリです。すっかりサラ脚になってパワーを出しやすい反面、心肺機能はかなり劣化してしまった感じ。CTLは、1週間のフルレストで、3ヶ月分がゴソっと落ちていました。落ちるのは当然、覚悟していたけど、ここまでとは…。

20200611(木) 発症9日目

 朝のSkype会議では、ヘッドセットの違和感が昨日より改善し、だいぶセンターに寄った感がありました。少しでも改善を感じると、気分が明るくなります。

 治療から1週間たったので2回目の通院日です。聴力検査は通常のヘッドホンタイプだけでした。Skype会議でも調子良かったし、検査でも聞こえた感じがしたのですが、結果としては「左耳の方が弱いですね」と。完治を期待していたのですが、その分、ショックでした。プレドニンをさらに減少させながら、あと1週間の投薬治療。

20200612(金) 発症10日目~20200617(水) 発症15日目

 自覚症状はなく、聴力低下がどうなっているかが気がかりな程度。ローラー練は、毎日ZwiftでARペースのグループライドを見つけて参加しました。トレーニングの足しにはなりませんが、ゆっくりリハビリしていかないと…。

20200618(木) 発症16日目

 前回の通院から1週間たち、3回目の通院日。前回の通院日以降、聴力差を実感することはなかったし、耳鳴りもありませんでした。ドキドキしながらの聴力検査の結果は、「左右の聴力差はほとんどなくなりました。もう、卒業でよろしいかと思います。」と!ただし、自分のようなタイプ(軽く済んだり、完治するタイプかな?)は、再発する可能性が高いので、疲れやストレスには要注意。今回のように早く治療開始すれば、薬で治すことができるので、もしまた発症したらすぐに受診するように。とのこと。

 プレドニンが1錠まだ残っていたので、翌朝飲んで晴れて治療終了!ということになりました。

皆さまもご注意を!

 というわけで、発症の翌日から治療開始し、2週間で完治となりました!3割に入ることができて、本当にラッキーでした。

 突発性難聴は、いつ誰がなってもおかしくない病気です。そして、もしそうなったときには、すぐに耳鼻科に行くことが大事です。そのことを、知っておいていただければと思います。

にほんブログ村 自転車ブログへ
Share this :

投稿者: katsu

職業: 金融系SE 好きな音楽: YMOとその周辺/サカナクション/アンビエント ウェブサイトURL: https://www.ktktmt.com 一言: シンセ(JUNO-106, CS-5, V50) / MTB(MuddyFox 1991) / バス釣り / 写真(K100D)…、 最近はロードバイク(ARGON18 KRYPTON 2015 & Corratec FORCIA CA+ 2012)にハマってます。モノが好きなのでいつも物欲沼に埋もれてます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です