これまで、2回ほど vivoactive 4 について書いてきましたが、内蔵の光学式心拍計がイマイチなので、他の心拍センサーを使うことにしました。
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やっぱり胸ベルト式は最高!
手持ちの心拍センサーは2つ。胸ストラップ式の Garmin HRM2-SS と、手首式の Garmin vivosmart J HR+ です。
(あ、あと、PowerCal なんてのも、まだ持ってたりしますが。。。)
vivosmart J HR+ の最期が近そうだと vivoactive 4 を買ったわけですし、両腕に 似たような物を着けるのも、なかなか滑稽ですから、当面は HRM2-SS に回帰することにしました。
ロードバイクに乗り始めた頃から使っていた HRM2-SS 。当時は、心拍センサーといえば胸ストラップ式、というのが当たり前でしたが、
・ストラップの締め付けが鬱陶しい
・準備が面倒
・バッテリー残量が分からなくて不安
こんなストレスを感じて、発売間もない vivosmart J HR+ に移行したのだと思います。
その頃、クラブでも Garmin のこのタイプを使い始める人が多く、なかなか具合が良さそうだったんですよね。自分が使ってみても、心拍グラフは多少ガタガタするものの、最大心拍数あたりまで負荷をかけても問題なく、ヒルクライムレースのような場面でも、 HRM2-SS の代わりとして十分、使用に耐えるものでした。
しかし、ここのところ vivoactive 4 の心拍計と対峙していた私にとっては、その程度のストレスなど、取るに足らないことなのでした。
・ストラップの締め付けは、その当時なぜ気になったのかが分かりません。むしろ、適度な締め付けが気持ちにスイッチを入れてくれる感もあって良いかも。
・準備は、手首式に較べれば劣るけど、でも、私の場合は濡らさなくても反応してくれるので手間は少な目かも。
・確か、バッテリー寿命は数百時間のオーダーだったと思うので、毎回気にするのはアホくさいレベル。半年に1回程度の予防交換でたぶん大丈夫。
久しぶりの胸ベルト式は、滑らかな曲線を描く心拍グラフが美しいこと!
さすがの安定感に惚れ惚れしました。
新たな物欲へ
このまま HRM2-SS で幸せになれると思っていたのですが、やっぱり胸ストラップ式では少々不便なシーンがあるのでした。例えば、仕事の休み時間にウォーキングしたり、地元の集まりにチャリで…なんて時です。こんなちっぽけなアクティビティでもログを採りたい私。そして、このような場合ではパワーメーターが使えないので、アクティビティの負荷を量るパラメータとして心拍数が重要になります。
こんなシーンこそ vivoactive 4 が大活躍するはずだったのですが、ちょっと負荷が高まると当てにならなくなってしまいます。かといって、胸ベルトを着けるほどのモチベーションも勇気もありません。
いつでもササッと着けられて、精度も良い心拍センサーが欲しい!
新たな物欲の誕生です。
機種選び
ササっと着けられる、ということで、腕に巻くタイプの中から選びます。選択肢はさほど多くありません。
iGPSPORT HR60
相場は 8,000円 程度。
Bluetooth と ANT+ に対応、充電池で最大連続使用時間は20時間。
心拍数ゾーンインジケータ付き。
Polar OH1
相場は 12,000円 程度。
Bluetooth と ANT+ に対応、充電池で最大連続使用時間は12時間。
スイミング時はゴーグルに装着してこめかみ部分での計測が可能。
Wahoo Tickr Fit
相場は 10,000円 程度。
Bluetooth と ANT+ に対応、充電池で最大連続使用時間は30時間。
そして、ターゲットはすぐに決まりました。Wahoo TICKR FIT です。入手性、レビュー評価、そして、連続使用時間の長さから来る安心感が決め手となりました。
インプレ
5/17に注文して、5/19に到着。
精度
一番の関心ごとは精度です。Zwift で何回か試してみました。比較対象として HRM2-SS を Edge 500 に接続して、目視で比較確認します。
まず、これは光学式の宿命ですが、HRM2-SS と較べると反応が若干遅いかな…。2分程度の短いインターバルトレーニングでは、山を1つスルーしてしまうような挙動がありましたが、vivosmart J HR+ でもこの程度のことはあったので、気にするレベルではありません。
ライド後に心拍グラフをチェックすると、 vivosmart J HR+ のものよりも美しい曲線が描かれていました。また、最大心拍数の辺りでも問題なく追従できていました。
あくまでも感覚的ですが、4種の心拍センサーの精度を較べるとこんな感じ。
vivoactive4 << vivosmart J HR+ < TICKR FIT < HRM2-SS
(右に行くほど優れている)
光学式ながら vivosmart J HR+ を凌駕し、HRM2-SS にも迫る精度。
買った甲斐がありました。
装着方法
TICKR FIT は、マジックテープ式のストラップで腕に巻きます。ストラップは薄く伸縮性もあるので良いのですが、汗が浸みこむ素材です。これは蒸れないという点で良いのかもしれませんが、毎回の洗濯は必須。薄い分、耐久性が気になります。
交換用のストラップも売ってますけどね…。
ストラップは長さ違いの2本が付属してきます。交換用も2本セットでの販売。
個人的にはストラップはシリコンのような素材が良かったかな…。それなら水道水ですすげばスッキリするので。
ちなみに、装着場所としては前腕の肘下が想定されているようですが、私の場合、そこだと結構な圧迫感がありました。肘、手首、掌を動かすとダイナミックに膨らむ部位なので仕方ないですね。
試しに上腕に着けてみたら、そちらの方が断然快適だし、反応の遅れが低減される感じがありました。人によってベストな装着部位があると思われます。
胸ストラップ式とは装着のしやすさに雲泥の差があるとはいえ、長袖の季節は着けにくくなります。そんなときは、手首に巻いても大丈夫かもしれませんね。
バッテリー
充電式で30時間もつので、普通のロングライドであれば、まず問題なさそうです。徐々にバッテリーが劣化してきても余裕のあるスペックだと思います。スイッチでON/OFFできるのも、使い勝手が良い点です。
しかし、出先での充電を想定するのであれば、忘れずに専用の充電ケーブルを持ち歩く必要があります。
充電ケーブルは近づけるとパチっと磁石でくっ付くので、小気味よいです。充電しながらの使用は、出来ません。
まとめ
期待以上の精度を見せてくれた TICKR FIT には大満足です。こんなに精度が良いのなら HRM2-SS の出番はもうないか!? …とも思えたのですが、毎日のローラー練で使うことを考えると、充放電によるバッテリーの劣化とか、洗濯によるストラップの劣化とか、些細なことが気になってしまいます。
というわけで、やっぱりエースは HRM2-SS のままです。ストラップの耐久性は高いですし、安い互換品を使えば交換コストも気にならないですしね。何より、精度の面で不安が一切ないというのは素晴らしいです。
TICKR FIT は、HRM2-SS の予備としてスタンバイするとともに、当初の目論見通り、ササッと着けたいときに出番が来る予定です。服を脱がなくても着けられるのは大きなメリットです。嵩張らないので、出かけるときには持ち歩くのも良いかな。そうすれば、出先でふとワークアウト、というのが捗りそう。
あーあ、vivoactive 4 が使い物になってくれればベストなんですけどねぇ…。
なんて、まだ vivoactive 4 の内蔵光学式心拍計には未練タラタラな私。ちょっと良い兆しもあるので、近況を書いておきます。
vivoactive 4 の近況
vivoactive 4 は入浴中に充電も兼ねて外しますが、それ以外はずっと左腕に着けています。ライフログやGPSロガーの機能を備えたスマートウォッチとしては、かなり便利に使っています。vivosmart J HR+ の小さな画面は、通知の内容までは確認しにくかったのですが、vivoactive 4 では老眼の私でも確認ができるようになりました。最近、Suica にも対応したので、早速、Suica 対応の自販機で使ってみました。Garmin Pay には特に必要性を感じていなかったのですが、あればまぁ、なかなか便利。
ダメの烙印を押した内蔵光学式心拍計ですが、最近再開した外ライドで、時おり HRM2-SS の値と比較しています。そんな中で、まだ希望の光が見えています。ローラー練では 150 bpm 以上を見せてくれようとしなかったのに、なぜか、170 bpm 以上に上げても付いて来ていたり。。。
原因は分かりません。ローラー練では汗の量がかなり違うのでそのせいかな…。それとも、手首が vivoactive 4 に馴染んできたのかな…。ちなみに、これを手首の馴染みと言っていいのか分かりませんが、vivosmart J HR+ を着けていたころは、手首に四角い窪みができていいましたが、今では丸い窪みに変わりました。
というわけで、まだまだ観察を続けていこうと思います。一時は窓から投げ捨てたくなりましたが、TICKR FIT を買ったおかげで心拍センサーの使い分けもできるようになったし、問題を楽しむ余裕ができた感じです。何か気付いたことがあれば、またレポートします。
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